せやま基準に憧れる
家を買うと決めた当初、注文住宅を検討したが土地探しや本体価格などで諦めて建売住宅にしたという経緯がある。
その後、オープンハウスにて建売住宅を探していた所、建築条件無しの分譲地を紹介された。
建築条件無しと言っても、オープンハウス系列で建築すれば安いよとのことで実質的には建築条件付きである。
その時に提示された建物本体価格が1400万円だったので、注文住宅は2000万円以上と思っていたのでこれならイケると契約をしたのだった。
図らずも一度諦めた注文住宅となり、間取りや構造の勉強をするようになった。
最近はYouTubeでも様々な人が、家に関する情報発信をしているので大変参考になっている。
特に参考になったのがタイトルにもあるが「せやま基準」であった。
提唱者の瀬山さんの価値観や設計思想が自分の考えに近く気に入った。
動画のURLを貼っておくが、簡単に言うとコスパの良いちょうどいい塩梅の家を2000万円(税抜き)で建てるという感じ。
ちょうどいい塩梅と言うが、主に以下のようなスペックである。
・耐震等級2相当(簡易計算)
・断熱等級5以上6未満
・オール樹脂窓
・熱交換式一種換気
・気密C値0.7以下
・外壁 窯業系サイディング+高耐久シーリング
・バルコニー 金属防水
とまあ、現在の日本の建売住宅からするとめちゃくちゃ高性能である。
(建売スペック:耐震等級1、断熱等級3相当(たまに4がある)、アルミ窓、3種換気、気密不明(2.0ぐらい)、外壁 窯業系+最低ランクシーリング、屋根 スレート+最低ランクルーフィング、バルコニーFRP防水)
日本の建売住宅が低スペックすぎるという問題でもあるが、ランクとしては上の下ぐらいになる。
さて、こんなのが2000万円(税抜き)で建てられると言っているのである。
本当かよと。
オープンハウスで建てようとしてる物件は1400(基本料金)+300(オプション)=1700~1800万円(税込み)となる。
税別で考えると1500~1600万円である。
あと400万円上げるだけでそんな高性能な家が買えるのかと。
当初は注文住宅のハウスメーカーを探していて、断熱などに拘りがあるのも見たが大体2500~3000万円ぐらいであった。
そんな感じなので、2000万円で本当に家が建つのかとにわかには信じがたい。
せやま基準は基準であって、この基準で建てられる工務店も紹介しているというビジネスモデルもある。
ここがポイントである。
ハウスメーカーのマージンを2割と仮定すると、工務店で2000万円の家は2400万円になる。
そうすると、先程の数字に近い値になる。
工務店に直接発注することで値段を下げているのである。
しかし、工務店に頼むのはという躊躇する人もいる。
保証や、倒産したらどうするかとか口コミが少なくて不安とかいろいろだ。
だからみんなハウスメーカーに頼むのである。
そこに目を付けたのが「せやま印の工務店」という考えだ。
工業会みたいなもんだね。
そこに属するには、一定の基準や条件があることで質を担保し消費者(施主)から分かりやすくする。
チェーン店は入りやすいが、個人営業の店は入りにくいというのを解消している。
フランチャイズに近いのかな。
フランチャイズよりは自由度が高いと思うけど。
そんな感じで、せやま基準いいなーいいなーとなっている。
個人的に瀬山さんが筑波大学の数学科卒というのと職場の優秀な先輩に似ているという2つの理由で、好感度が高いというのもある。