ホークワンでせやま基準は満たせるか
ホークワンでオプションを追加し、せやま基準が満たせるか試してみます。
樹脂窓
選べません!!
これは残念ながら選べませんでした。
YKKAPのAPW330が良いと考えていましたが、無いとのこと。
標準仕様によって異なります。YKK APが標準仕様ならばオプションは樹脂窓のAPW330になります。LIXILだとアルミ樹脂複合サッシのサーモスXがオプションとなるようです。
建築を担当する部署の仕入れルートに依存するようです。
(現在、樹脂窓とアルミ樹脂複合窓の価格差はほとんどなく仕入れ経路によってはAPW330のが安いようです。サーモスXの構造を見るとわかりますが複雑です。異なる材料を仕入れるコスト、異なる材料の成形を別に発注するコスト、異なる材料を組み立てることによって発生するコスト、異なる材料を組み合わせるため構造が複雑になり発生するコストがあります。材料費は樹脂窓に比べて安くても、別のコストがこれだけ増えるので結局は高いのではという気がします。まあ、アルミ窓の室内側表面を樹脂板でコーティングしたなんちゃってアルミ樹脂複合窓なら安いかもしれませんが、それは性能的にアルミ窓と変わりませんし論外です。)
窓のオプションは都度見積りなります。
目安として窓一つあたり大きさにもよるが+5~10万円程度。
全部の窓をサーモスXにするだけで、80~100万円以上になる計算です。
高過ぎと感じる。(後でわかりましたが、準防火地域で防火窓になるので高額になるようです。)
基本的にホークワンのオプションはどれも他ハウスメーカーの倍以上あります。
建物本体代が安いからオプションで利益を得るというビジネスモデルと想像できます。
そもそも、アルミ樹脂複合窓の仕入れ数が少ないから流通の関係で高くなるというのもありそうです。
コスパは良くありませんが、断熱にはこだわるので採用する予定です。
断熱等級
標準では等級3ぐらいか、ギリギリ4です。ぐらいというのは、断熱等級は外皮計算をする必要があって標準では計算されないからです。
断熱材の詳細仕様が判明したので簡易計算をしてみました。
結論は以下のような感じです。
断熱等級4:標準仕様
ZEH(等級5):断熱材のグレードアップ22万円+アルミ樹脂複合窓(熱貫流率2.33以下)50万円+玄関ドアK2(熱貫流率2.33)3万円
詳しくは下の記事を読んでください。
ただ、断熱材のメーカーが断熱等級4やZEH、HEAT20にする場合の施工例を上げているのでそれを参考にできます。
そうすると、以下のような感じです。
気密性能
これもオプションにないです。
ローコスト住宅にそこまで求めるなということですね。
測定は別業者に頼めば5~8万円でやれるようです。
木造のグラスウール断熱なので、施工が良ければ1.0前後にはなるようです。
施工精度や断熱の施工が悪いと数値に出るようなので、目安になるようです。
面白そうなので、後学のためにも自費でやってみてもいいかなと考えています。
換気システム
これも選べません!!
三種換気のみです。
ローコスト住宅にそこまで求めるなということですね。
耐震等級
3階建てを建てるので、耐震等級の複数ある計算方法でも最も厳格な構造計算が標準となっています。
等級自体は、オプションを払えば2や3に上げることも出来ます。
費用の目安は30坪で以下のような感じです。
耐震等級2:48万円
耐震等級3:80万円(耐震等級1から上げるとなると、2に上げるための48万がプラスされるので128万円)
2程度にはアップする予定です。
外壁
これはデザインにこだわらなければ標準であります。
オプションを付けなくても、標準で選べるサイディングの中に塗膜15年保証のがあります。
柄が限定されるのでデザインが選べないというデメリットはありますが、見た目より性能という考えなので問題ありません。
費用がかからないので、確実に塗膜15保証品にした方が得です。
高耐久シーリングも選べます。
ただし、高くて40万円します。
そもそも、シーリングの打ち替え費用は30~40万円です。
これは、差額ではないオプションとなります。
恐らくですが、建売住宅をやることで年間に必要となるサイディングの量が決まります。
シーリングの量も自動的に決まり、ほぼタダ同然で仕入れているのだと思います。
(もしくは、サイディングとシーリングを1式で発注している)
なので、差額ではないオプション費になっていると考えます。
(担当の営業さんに聞いてみました。標準のシーリング代は外壁代に含まれていて、高耐久シーリングにするとシーリング代が追加されます。差額ではないので、高耐久シーリングを選ぶと二軒分のシーリング費用が発生するの同等のようです。)
コスパは非常に悪いですね。
10年後の打ち替え費用をコストダウンするために高耐久にするのに、これだとコストダウンになりません。
むしろコストアップです。
屋根
ガルバリウム鋼板は選べません。
スレート屋根のみです。
ですが、高耐久スレートのオプションはあります。
遮熱グラッサというスレートに変更すると、塗膜の機能として遮熱だけでなく寿命が30年に伸びます。
保証10年ですが、促進耐候性試験で30年分以上の性能があったそうです。
(30年分の促進耐候性試験とか、お金と時間がヤバそうです。)
費用は14万円なのでコスパは他と比較すると良い方です。
メリットは10年後や20年後の屋根再塗装が不要になります。
最低でも一回分の再塗装が不要になるので、得はします。
ちなみに、せやまさんは高耐久スレートについて商品化から10年しか経過してなく実績が乏しいことから現段階では推奨しないとのことです。
2022/6/16追記 ルーフィング
ホーク・ワンの標準仕様は改質アスファルトルーフィングでした。良かった!!
時期などによって入って来る物は異なると思いますが、田島のPカラーEX+でした。
改質アスファルトルーフィングは選べません。
屋根材のメーカーからセットで来るから使えないとのこと。
そもそも、屋根の防水は表面のスレートがメインであってルーフィングの寿命や性能は関係ないとのこと。
(ネットでいろいろと調べましたが、防水における屋根材とルーフィングは8:2の割合で重要だが、両輪のようなものでどちらも重要という話ばかりでした。これでええのか?)
バルコニー
バルコニー金属防水
オプションあります。
1㎡あたり2.7万円です。
少し高めです。
以前はもっと安かったようですが、ルーフバルコニーの需要や金属防水にすることでバーベキューができるなどのメリットがあるようで需要が増えているのかもですね。
メーカー保証は10年ですが、30年以上の耐久性があるのでコスパは他と比べるとそこまで悪くないです。
普段のメンテナンスが発生しないや、工事の日程調整などの手間が無くなります。
しかし、コストダウンになるかというとビミョーなラインです。
少し得をするか、トントンです。
損はしないので、予算に余裕があれば採用したいです。
最後に
その他にも細かい仕様がありますが、省略します。
詳しくは自分でやってみてください。
これからわかることは、現在のローコスト住宅にそこまで求めるなということ。
さらに本体代が元から安いため、オプションのコスパがあまり良くないかとが分かりました。ローコスト住宅とはいえ、施主が知識を付けることで日本の住宅レベルの底上げが必要ということですね。
瀬山さんが動画で言っていますが、こんな何でもかんでもオプションで金額を吊り上げるのはブライダル業界と住宅業界ぐらいなもんです。
これは基本的に100人に1万円の商売ではなく、1人に100万円の商売のためですね。
また、製品のライフサイクルなどの理由でリピーターが発生しないこともあります。
そういった業界は競争による改善が少ない傾向ですね。