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ホーク・ワンで建てるセミ注文住宅 -埼玉で3階建て狭小ローコスト住宅-

耐震等級と地震保険の割引について

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耐震等級と地震保険の割引

耐震等級3にしたいという話はホークワンにしており、住宅性能証明書も取るという話もしていた。

3回目の打ち合わせが始まる前に、住宅性能証明書などの手続き担当者から簡単な説明があった。

その担当者の話は以下のような感じだった。

 

耐震等級2と3は同じ扱い?

「最近、別の物件で耐震等級の住宅性能証明書を申請した。
その地域の書式にもよるが、住宅性能証明書では耐震等級1と耐震等級2もしくは3という二つの項目しかない。
そのため、耐震等級3で申請しても証明書には2と同じ括りで書かれてしまう事がある。
そうなると、地震保険の割引などは等級2として扱われる可能性がある。」

 

それを聞いた時、住宅性能証明書なのになんで等級2と3を同じにするねんと思ったが、例を見せてもらったが確かにそうなっていた。

(国の制度は活用して欲しいのか活用して欲しくないのかわからんものが多い!)

例:住宅性能証明書

その後、家に帰りいろいろと調べ裏を取り、どうもそのようだとなった。

やっぱり、地震保険では住宅性能証明書での2かつ3という表記では2として扱うとのこと。

 

妻の希望は耐震等級3かつ公的証明書としての住宅性能証明書の発行であった。

そして、地震保険の50%割引をする。

しかし、耐震等級3を証明する書類がなく地震保険も割引が効かないなら、別にとトークダウン。

私が耐震等級3にあまり乗り気でないからというのも理由のようだ。

 

耐震等級3にしたいのか公的証明書が欲しいのか聞いたら、公的証明書がない耐震等級3は意味がないとのこと。

建築士が耐震等級3で設計したと言っても、それを監査や審査がなければ信用できないとのようである。

確かにそうである。

しかし、お金をかけて等級3にしても監査や審査では等級2として扱われるなら意味がない。

ならば、そこまで必要ないとのこと。

 

フラット35での証明

一応、フラット35の適合証明書ならば等級1と2、3が分かれているから証明書とはなることを伝える。

地震保険の割引も有効と伝える。

それに対する妻の反応は、フラット35は金融機関への適合証明書であって住宅性能証明書とは異なるでしょと反応。

まあ、それもそうかなと。

フラット35でも公的証明書になるが妻としては、将来的に売るときや貸す時にちゃんとした住宅性能証明書で箔を付けたいとの意図があった。

確かに、フラット35の適合証明書がどこまで住宅性能の証明として使えるのか不明である。

あくまで金融機関向けの証明書だからね。

 

国の補助金の申請なども調べたがフラット35が使えるパターンが多いので、一応は公的証明書扱いである。

まあ、そもそも国の補助金の申請にはどこの省が管轄なのかで必要となる書類が異なる。

経済産業省国土交通省環境省で若干異なることがあるのだ。

 

統一しろよ!

 

良質な住宅を普及し、カーボンニュートラルを目指す気が本当にあるのか。

やっぱり住宅の性能証明は、住宅性能評価制度に則った性能評価書か証明書がスタンダードのようである。

フラット35は贈与税の控除申請に使えなかったりするので。

ここら辺、ちゃんと統一しろと国には思う。

だって、住宅性能評価(証明)も長期優良住宅も、低炭素住宅も、フラット35適合証明も、省エネ基準適合も全て良質な住宅の証明やん。

これのどれにも該当しないのが、最低ランクの住宅なわけで。

ならば、どれも使えるようにしろと。

 

 

結局、耐震等級2に落ち着く

閑話休題

妻が耐震等級3に拘らないとのことなので、耐震等級は2にすることに。

 

しかし、ここで私の悪い癖である採用しないと決めると急に恋しくなる病が。

そこで妻よりカツ、「私は等級2にすると腹を括ったんだから、今更うろたえるな!」

はいすみませんでした。

 

性能表示計算と構造計算

耐震等級2といっても構造計算の2ですからね。

大分強いです。

耐震等級ってだいたい計算方法も含めると6つぐらいのランクに分けられて、上から2つ目です。グラフは下のサイトからお借りしてます。

https://www.taishin100.or.jp/formulate/about より引用

 

www.taishin100.or.jp

 

www.logtechdesign.com

熊本地震でのシミュレーション結果

こちらの、シミュレーションでは倒壊という結果ですが。

というか、構造計算の耐震等級2で倒壊したら周りは建売ばかりなので更地になります。

熊本地震では、隣の家が倒壊してきてその重みで倒壊という例もあるので住宅密集地で1棟だけ耐震等級を高くしても結局はという気がします。

隣の家と3mぐらい離れているか、周りも耐震等級3でないと将棋倒しが発生します。

 

ちなみに、別のシミュレーションでは地震波にもよりますが壁量計算の耐震等級1でも倒壊してません。

wallstat を利用した熊本地震における木造建物被害シミュレーション
https://researchmap.jp/read0157827/presentations/30448646/attachment_file.pdf

 

さらに、建物の余力の設定で結果が変わるようです。

jutaku.homeskun.com

こちらのシミュレーションでは「性能表示計算の耐震等級3」か「構造計算の耐震等級3」が安全という結果。

あくまでシミュレーションなので目安ですが。

「構造計算の耐震等級2」はシミュレーションしていませんが、強度的には性能表示計算の耐震等級3以上なので参考になるでしょう。

 

ちょうどいい塩梅の耐震等級は?

以上から見えてくることは、最低でも「性能表示計算の耐震等級3」もしくは「構造計算の耐震等級2」、心配ならば つよつよの「構造計算の耐震等級3」ですかね。

それ以上の性能となると「構造計算の耐震等級3」+「制震設備」です。

 

そう考えると、せやま基準の性能表示計算で耐震等級2は直下率を考慮してるとは言え少し弱いような気がします。

結局は安全率をどのくらい取るかの話になると思います。その分コストに反映されるので、どこで折り合いをつけるかです。ものづくりはQCDのバランスです。

 

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