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家の気密性能 C値の基準と漏気について

 

 

C値とは

C値とは家の気密性を数値化したもので、数字が小さいほど気密性が高く性能が良いという事です。詳しい説明はネット検索をすれば沢山ヒットするので、ここでは省略します。

good-things-committee.com

気密性C値の基準

C値の基準についてまとめました。地域や年代によって異なるようです。昔は高気密と言われいた基準値も今では低気密ということがあります。

5.0以下

旧省エネ基準にて温暖地域での値。昔の無断熱の家などであればこの値になるが、最近のパネル工法ではまず出ない値。

気密性能の実態 (95年当時)

https://h-ehouse.com/blog/wp-content/uploads/2013/03/99ca651a7f34c2f2697bad7d86adf31c.pdf

2.0以下

旧省エネ基準にて寒冷地での値。2005年の北方型住宅の基準でもある。1990年頃のスウェーデンの建築基準もこの値。ハウスメーカー工務店によっては、高気密と定義し始める値。

工法によっては気密に気を使わずとも出る値。

1.0以下

一般的に高気密と言われる値。北方型住宅や、やまがた健康住宅、とっとり健康省エネ住宅での基準。カナダのR-2000もこの値。

計画どおりに換気が出来るようになる値と言われる。断熱性能維持や内部結露防止などの観点から、最低基準とも言われることが多い。

0.7以下

せやま基準の値。なんで0.7なのかは不明。1以下でも良い気がするが差別化のためか。もしくは、気密は劣化するのでマージンを取ったかと考える。

0.5以下

超高気密なんて言われたりする値。パッシブハウスの基準値。北方型住宅認定のトップランナーレベル。気密性能にこだわるハウスメーカー工務店が保証する値。

RC造マンションもこれぐらいの気密性らしい。

3種換気だと、平屋以外ではこのレベルの気密性がないと上層階が計画通りに換気できない。

www.2x6satoru.com

0.2以下

気密性の高いRC造マンションの値。木造戸建てでここまで来ると、施工者の執念を感じる。

気密の劣化を考慮すると、新築時に目指す値となるかも。

これより小さい値では、測定不能になる。窓を開けて意図的に隙間を作り、差分で計測することになる。過度な気密競争の果てにくる値か。工業的意味というよりは、意匠に近い。

 

その他海外の基準

その他の海外に基準について一覧があったので紹介します。表の1番右の値がC値です。

こちらを見ると、よく聞く日本の住宅は先進国で一番遅れているというのはポジショントークが大分入っていると感じます。確かに基準がないという点では遅れていますが、現在一般的となっているパネル工法と省令準耐火構造などで作る気流止めがある家であればC値は2~3程度となります。これは、寒冷地を除くと特に悪い値ではありません。

「戸建住宅の推奨気密性能提案」に関する研究 表2-2より引用

https://www.jyukankyo.or.jp/promot/2019/

 

よく北欧やカナダの基準値を出しますが、あそこは緯度が北海道より高く温暖地に適用するのは少し違うのではと感じます。

あと韓国とも比較しますが、ソウルは意外と緯度が高く日本で言うと寒冷地です。日本の寒冷地と温暖地である東京の断熱を比較して、東京は遅れていると言うようなものです。

日本には日本の地域性があるので、それらを考慮した上での気密基準を作って欲しいです。温暖地はアメリカ3〜8区域やフランスの値を参考にするのでも良いのではと個人的には考えます。

 

C値の経年劣化

気密性能は建築後2、3年で0.2〜0.3程悪化して、その後は築年数に応じてゆっくりと悪化する傾向のようです。

www.smarthouse2.com

ちなみに気密性能は夏と冬でも変わってきます。

 

気密と漏気の関係

C値1あたりに漏気は0.1回/h発生すると言われます。しかしこの値は、室内と室外の温度差が少なく外の風も弱い時の値です。

例えば東京の冬だと最大風速は7m程度です。そこに室内外温度差が20度とすると、倍の0.2回/h程度になります。

自然な換気を考える より引用

詳しくは下の資料を参照ください。温度差や風速、住宅の密集度で変わってきます。

「自然な換気を考える―その1:気密性能から自然換気量を推定する―」

http://www.sunqeom.jp/kanki_sizenna_sono1_070126.pdf

 

 

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