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ホーク・ワンで建てるセミ注文住宅 -埼玉で3階建て狭小ローコスト住宅-

オープンハウス(ホーク・ワン)でのエアコン選び

ホーク・ワンやオープンハウス・ディベロップメントで家を建てるということは、おそらく広めのLDKと6帖程度の洋室が複数という組み合わせになると思います。6帖の部屋には6帖用のエアコンで問題ありません。下記の記事の理由でかなりオーバースペックなのですが、他に選択肢がないので仕方がないです。問題はLDKです。

(各部屋ではなく廊下等にエアコンを設置して、各部屋を空調するという方法もありますが、いろいろと条件が必要なので省略します。)

ちなみに我が家はエアコンはオプションで付けず家電量販店で購入することにしました。建築士からも、そっちの方が安いですと言われるぐらいです。今回、エアコンの購入にあたり選び方を調べたのでまとめした。

 

 

エアコンの稼働時間

HEAT20 G1未満の性能では、エアコンの24時間稼動は間欠稼動より高コストという計算があります。なので、ホーク・ワンの住宅では間欠稼動が前提です。

とは言え、小まめに消すのは省エネになりませんし室温も安定しません。1~2時間以上の外出であればOFF、もしくは不在の部屋はOFFという使い方を想定しています。1日当たりの稼働時間は10時間としています。以下のサイトを参考に計算しました。

www.2x6satoru.com

標準仕様ならば「畳数1.5倍&サーキュレーター」

ホークワンもしくはオープンハウスディベロップメントの標準仕様ならば、断熱等級4のためエアコン畳数の1.5〜2倍程度の広さまで対応します。10畳用エアコンで、15~20畳まで対応する計算です。2ランクくらい小さくても十分です。

しかし、断熱が十分ではないためコールドドラフトなどで足元がいつまでたっても温まりません。これは、暖かい空気は上にいき、冷たい空気は下にいくという性質のためです。エアコンは天井付近の暖かい空気を吸い込み温度を上げますが、その空気も暖かいので天井に行きます。これがずっと続くので、天井ばかりを温めて足元はいつまで経っても温まりません。

計算上の熱量が十分でも、天井にあるエアコンのみで頭上から足元までの空気を十分に温めることは難しいです。足元が寒いと体感温度も下がります。そこで、シーリングファンやサーキュレーターの併用は必須と考えます。

news.mynavi.jp

www.eakon-koshou-shuuri.com

別の問題もあります。それは夏の最上階です。天井断熱が薄いので、夏場に天井面が大変熱くなります。上からオーブンで温められているのと同じ状態です。標準仕様の最上階は畳数1〜1.5倍が良いかもしれません。

 

e-tonbo.hatenablog.jp

 

断熱材オプションならば「畳数2倍&サーキュレータ」

断熱材をオプションで追加すれば、エアコンは畳数の2〜2.5倍程度の広さまで対応できます。6畳用で12~15畳まで対応する計算です。壁からのコールドドラフトは抑えられますが、窓からはコールドドラフトがあるので足元が寒いのは変わらないと考えます。

上と同様に、サーキュレータかシーリングファンが必須と考えます。

夏は天井の断熱性能が標準と比較して倍近くになってるので、最上階の暑さ対策にはなります。最上階でも、2倍程度で十分かと考えます。

断熱材+窓オプションならば「畳数3倍以上」

窓のオプションを付けるのであれば、断熱等級5のため3倍以上が計算上の数値です。例えば、18帖のLDKならば6帖用エアコンでよいとなります。ただし、リビング階段や吹き抜けがある場合は後述する理由でこの計算と異なり注意です。

窓からのコールドドラフトも完全には無くなりませんが、だいぶ抑えられるので足元が寒いのもある程度防げるはずです。しかし、気密性能が高くないので少し心配があります。自分はリビングにシーリングファン用のコンセントをオプションで設置しました。

 

これ以上の性能の場合、例えばC値1以下の熱交換器ありで24時間空調ならば、せやまさんの「エアコン容量早見表」を見てください。

容量の小さいエアコン

メリットは初期費と維持費の削減

能力の小さいエアコンを導入するメリットはエアコンの購入費が安くなるのと、動作時の効率が上がり電気代が少し安くなります。ただし立ち上がりが遅いので、長時間の稼動が前提です。

デメリットは立ち上がりが遅い

デメリットとして立ち上がりが遅くなるので、すぐに暖かくや涼しくとなりません。やはり、エアコンに瞬発力はありません。待てないという方は、1つ上のクラスぐらいがいいかもしれません。そのかわり設定温度後は車でいう渋滞と同じノロノロ運転になるので効率は下がります。

リビング階段と吹き抜けに注意

リビング階段などで上と下が繋がっていると熱が逃げやすいため、上の計算通りにはいきません。より断熱と気密が大事になります。そして、上の階や下の階も部屋の広さにカウントする必要があります。

余談ですが、住宅を購入した友人が18帖のLDKに22帖用のエアコンを取り付けたが真冬は寒いとのこと。間取りとしては18帖のLDKに6帖の和室が面しており、リビング階段です。断熱材はウレタン吹付らしく、気密性はそれなりなはずです(2程度)。断熱等級4程度はあるはずなので、エアコンの能力はオーバースペックです。ですが、床や足元が寒いとのこと。床暖房が欲しいと言っています。天井と床の温度差があるので、シーリングファンを導入予定とのこと。床の断熱不足と気密不足でしょうか。

吹き抜けやリビング階段を作るのであれば、断熱等級5とC値1以下はマストかもしれません。

参考にリビング階段や吹き抜けが無い場合と有る場合のシミュレーションを紹介します。

心地よい住まいの暖房計画 CFDシミュレーション
https://kurashisozo.jp/img/effort/pdf2.pdf

 

より詳しく知りたい方へ

より詳しく知りたい方は以下の解説記事もどうぞ。

 

e-tonbo.hatenablog.jp

 

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