オープンハウスのオプション EV充電コンセント編
EV充電用屋外用コンセント
オープンハウス・ディベロップメントもしくはホーク・ワンでも、EV充電用屋外用コンセントのオプションがあります。他の住宅メーカーと比較して特別高いという値段設定ではないようです。スペックとしては特に書いていませんが200V 20Aと考えられます。
- オプション費用 ¥29480円
個人的には、通常の屋外用コンセントが8800円という値段と比較すると割高に感じます。費用の内訳は以下のような感じになると思います。
- 屋外用コンセント
コンセント+配線1.6mm+電線管+工賃=8800 - EV充電コンセント
専用コンセント+配線2.0mm+電線管+専用回路+漏電ブレーカー+工賃=29480
通常の屋外コンセントとEV充電コンセントの差額は高くても2000円ぐらいです。さらに、専用回路と漏電ブレーカーで高くても1万円ぐらいと予想されます。そして、作業内容はだいたい同じなので、工賃は同程度と考えると1万円ぐらいは割高に感じます。
そもそも、屋外用コンセントが割高です。下請けの電気屋には半額程度で発注しているのでは。。
EV充電の種類と容量
ここで少し家庭用EV充電の説明をします。充電容量の種類は現時点で大きく分けて以下の三つがあります。高速充電を家庭に敷設するのは厳しいのでここでは説明を省略します。
- 1.5kW 100V 15A
- 3.0kW 200V 15A
- 6.0kW 200V 30A
オープンハウスでのオプションは連続定格で3.0kWと現在は一般的なものです。
屋外用100Vコンセントではダメか?
さてここで一つの疑問が出てくると思います。標準でついてくる屋外用の100Vコンセントで充電できないの?と。充電できなくはないですが、推奨できません。まず、標準仕様では専用回路ではなく他の電灯と共有となっているはずです。他で電力を使っていると、充電中にブレーカーが落ちます。充電する際、車は15Aの電流を必要とするからです。これ一つでブレーカーの容量のギリギリです。
専用回路にしたとしても最大定格で15A流せることになっていますが、コンセントが小型電気機械器具が接続されるという前提での設計です。小型電気機械器具とは何かというと、連続定格では6A以下の器具のことです。EV充電は連続定格で15Aです。また、通常の屋外用コンセントは高頻度での使用が想定されていません。大電流と高頻度という二つの条件を通常の屋外用コンセントでは満たすことができないのです。
また、標準の100V 15AのコンセントでEVの充電は内線規程から反した利用方法になります。
そもそも100Vでは充電時間が非常に長くなるので使いにくいです。大体、満充電に24時間以上かかると言われています。しかし、土日にしか車を使わなくない、もしくは職場が近くで往復40km以下ならば平日の深夜のみに6〜8時間充電をすれば十分というケースもあります。とりあえず安く済ませたいなら外構コンセントは専用回路にするのもありです。費用は6000円で済みます。ただし、EV充電として使うならコンセントの交換は必須です。(交換しなくても使えますし、実際に充電してるブログもありますが仕事柄そういった使い方は推奨しません)
EV充電コンセント
EV充電コンセントでは分電盤からの配線も太くなっており、コンセントも高頻度で大電流を想定されて設計しています。もし、EV充電を日常的に使う予定なら付けるべきです。
配線サイズに注意
ちなみに、標準では3.0kWの充電用に配線がされているはずです。将来的に6.0kWに変更できるよう配線を太く(2.6mm)することを個人的にはおすすめします。
V2Hの準備
また、配線を太くするではなく将来のV2Hのために空配管追加もありと考えます。V2HはEVの普及率が上がるにつれて、今後当たり前に普及していくものだと考えます。さらに進んだV2Gという考えもありますが、強電は弱電と異なりトレンドの変化はゆっくりなので現時点では一般家庭で考慮する必要はないと考えます。
具体的は配管サイズはメーカー等により異なるのですが、一般的にφ22×3本かφ28×3本のことが多いようです。設置の際は、ハウスメーカーの営業や建築士に確認してください。
自分達はどうした
今後10年はEVを買う予定はないと判断しました。しかしその後、ロシアのウクライナ侵攻や日産サクラの好調、現代とBYDによるEVの日本進出と情勢が目まぐるしく変化したので判断をミスったかなと思っています。理由としては下記のとおりです。
- ガソリン代と電気代が高騰
EVはガソリン税が発生しないので有利。 - 火力発電によるCO2
送電ロスを入れても走行距離当たりの発生CO2はガソリン車と比較してEVのが少ない。 - 東京電力管内で需給ひっ迫警報
蓄電池として使えるため、停電時にもある程度電気が使える。太陽光発電の余剰電力を貯めて置ける。災害時にも有用。
太陽光発電とV2Hの準備をしなかったことを少し後悔しています。