ローコスト住宅の電気代はどれくらいか? シミュレーション編
こちらの記事を参考にローコスト住宅の代表とも言えるオープンハウス・ディベロップメントでの仕様で年間電気代をシミュレーションしてみました。
ちなみに我が家はオープンハウス・ディベロップメントではなく、ホーク・ワンで埼玉県に家を建てました。どちらもオープンハウス系列で、メインは建売のパワービルダーです。仕様は殆ど同じです。
セミオーダーで建てたので、断熱材等はオプションを付けました。標準仕様とオプション仕様の年間電気代をシミュレーションして、差額を出したいと思います。
シミュレーションに使うのは上のサイトと同様に「エネルギー消費性能計算プログラム」を使用しました。これは、国土交通省住宅局が管理している公的なWEBアプリケーションです。
年間電気代と差額
まずは結果からです。
標準仕様は一般的な建売と同じです。オプション仕様というのは、断熱材と窓をオプション仕様にしたものです。標準仕様では断熱等級4で、オプション仕様では断熱等級5となっています。
細かい条件は後述するとして、延床面積115m^2で電気とガスは併用です。コンロと給湯器にガスを使用します。
あれ、、、?思ったより電気代は安くなりませんね。。
窓を小さめにしても、30年で50万円の差額です。壁や天井の断熱材と窓の断熱性能を上げるのに100万円程のオプション費用が発生しました。断熱性能を上げるのはコスパというより快適性ですね。
標準仕様の結果を見るに年間電気代は16万円程、平均で月1.3万円程なので、電気代が安い月は6000円で高い月は2万円程になるでしょうか。そこそこ近い値だと感じます。
電気代を安くしたいなら太陽光パネルを付けた方がいいかもしれません。
計算条件
計算条件は以下のように設定しました。換気の熱交換器は無しで行っています。
断熱性能以外は建売住宅とほぼ同じです。まさに、ローコスト住宅って感じです。他にもガス機器の設定がありますが、電気代の計算には影響ないので省略しました。
Ua値の計算は以下の記事で行っており、こちらで算出した値を使用しています。
ハウスメーカーの冷暖房費が〇〇%減という広告に注意
高気密高断熱の家の広告では、よく電気代や冷暖房代が半分以下と見かけます。しかしあれは断熱等級1や3との比較が殆どです。そりゃあ無断熱の家と比べたら、断熱等級4でも雲泥の差です。
現在では建売でもアルミサッシのペアガラスが一般的ですし、断熱等級4と比較すると上記のような差しかありません。