客商売とは
ちょっとTwitterで気になるツイートがあった。
商いというのはなかなか複雑なものでしてね。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年11月23日
「年に一回やってきて、100万円使う客」一人よりも、
「週に一回やってきて、100円使う客」2百人の方が、実はありがたかったりするんですね。
1度に大きい額より、複数回で少額のがキャッシュフローなどで経営が継続しやすいという話。
その方が経済の原則も働きやすく、商売人にとっても客に取っても良い方に働く。
逆にそのサイクルが短すぎても長すぎても問題だ。
特に住宅業界やブライダル業界はリピートが余り望めず、一回の額が高額という傾向が特に強い。
そういう業界はやはり、経済の原則である競争が働きにくく切磋琢磨が少ない印象である。
また、そういう業界は殿様商売な傾向が強い。
自動車業界なんて顧客からの過剰要求や法規制、グローバル競争と大変な環境である。
今は10年瑕疵の義務があるがそれも最近の話で、ものづくりの基礎である製造物責任なんてないも同然だったのである。
まあ今も重大な瑕疵でない限りで問題にならないので甘いように感じる。
例えば新車を買って時速120キロが出なければ、明らかに不良品であろう。
しかし、日本の住宅会社の多くはC値の計測もしない。
これは、車を設計図どおりに組み立てたが出荷検査をしてないのと同然である。
ましてや、断熱性能などを義務化しようとすると業界から反発がでる始末である。
車のガス規制や安全性能の向上をやろうとしたら、業界で反発運動をするようなものである。
そんなことをしたらグローバル市場でやっていけないのは目に見えている。
しかし、国内の住宅では許されているのが現状だ。
その状態で、もの作り大国とか片腹痛い。
新しいことを覚えるのが嫌だ、もしくは対応できないという現場や作業員がいるのが断熱などの義務化見送りの理由とも聞く。
そんなことを車業界ですれば、個人ならばそれ相応の待遇になるし、企業ならば他企業との競争に負けて倒産である。
そんなことが許されているのが日本の住宅業界である。
と電子機器業界の傍らで設計してる自分は思うのであった。