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ホーク・ワンで建てるセミ注文住宅 -埼玉で3階建て狭小ローコスト住宅-

現代の気密性の高い家で石油ストーブは問題ないのか

マイホーム系ブログを見ていると、最近の気密性が高いと言われる家(C値3以下)で燃焼系の暖房を使っているのをみます。輻射熱があって良いようです。

私の実家の話なのですが、マンションで灯油ファンヒーターを使っていました。16帖のLDKに和室6帖の合計22帖の空間で灯油ファンヒーターを使っていました。換気は1時間に1回行い、その度に「なぜ温めたのに窓を開けて冷たい空気を入れないといけないのだ」と思っていました。また、燃焼開始と終了時のニオイも大嫌いでした。

マンションなので気密性は高いはずです。キッチンの換気扇を回すと玄関を開けるのが難しくなります。おそらくC値0.5以下でしょう。RC構造のマンションは平均で0.2というのも聞きます。そんな気密性が高い部屋で燃焼系の暖房とは今から考えると恐ろしいです。二酸化炭素濃度も危険な値だったと思います。

気密性の高い戸建てでも同様です。個人的には二酸化炭素濃度が上がるので使いたくないです。

使えないということはありませんが、しっかりと換気が必要です。

自分は1時間に一回の換気が嫌なので、給気口の近くに配置して換気量を普段より増やすようにするかと思います。

 

そうなるとどれくらいの換気量が必要なのでしょうか。

少し調べてみて、灯油ストーブを使うにあたり必要な換気量は以下のサイトに情報がありました。

 

灯油:1kW当たり185m3/h

http://tkkankyo.eng.niigata-u.ac.jp/HASS/5_1_3.html

 

使用するストーブの能力にもよりますし、全力運転なのか最弱運転なのかにもよります。

とは言え、1kW当たりに185m3/hが必要となると、最低でもキッチンのレンジフードを弱で稼働させる必要があります。

ガスコンロで火を使っているのと同等です。

もし、自然換気ならば最低でもC値は10以上必要です。これはちょっと今時の家(断熱等級4、C値2程度)で使うのは躊躇いますね。使うにしても、冷え切った空間を一気に立ち上げる時ぐらいですね。窓を開けた状態で数十分使用して、そのあとはエアコンに変えるですかね。

 

 

実際にC値7程度の賃貸アパートで石油ストーブを使用した際の二酸化炭素濃度を測定したブログを見つけました。リンクは下に貼りますが、結論を書くと8000ppmまで二酸化炭素が増加したとのこと。C値7でこの値になるとは怖いですね。C値3の家なんて低気密と揶揄されますが昔の家に比べれば数倍も高気密です。石油ストーブを使うのであれば二酸化炭素濃度もそうですが一酸化炭素濃度にも気をつけてください。

teinenpilife.com