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ホーク・ワンで建てるセミ注文住宅 -埼玉で3階建て狭小ローコスト住宅-

オープンハウス おすすめのオプション 基本性能編

下の記事でオープンハウス・ディベロップメントもしくはホーク・ワンの様々なオプションを紹介しました。ですが、デザインや設備のオプションの前に基本性能をしっかりと押さえる必要があります。とは言っても、ローコスト住宅で性能を追求することはできません。

 

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理想としてはせやま基準を満足することですが、ローコスト住宅では無理です。そこで、オープンハウス・ディベロップメントやホーク・ワンでも実現可能な範囲で重視すべき基本性能をまとめました。その基本性能を満たすための、コスパの良いちょうどいいオプションを独断と偏見で決めました。単純に、自分がもう一度ホーク・ワンで建てるならどうするかという視点で決めています。参考になるかどうか分かりませんが、これから建てるからの参考になればと思います。

 

 

基本性能オプション一覧

<オープンハウス・ディベロップメント基本性能オプション比較表>

せやま基準を参考に表を作成しました。独断と偏見が入っているので、人によって多少異なるとは思いますがコンセプトはローコスト住宅です。性能よりは、価格重視な表となっております。せやま基準で言うと「少し不足」あたりを目指しています。気密と換気がオプションに無く、どうしてもせやま基準を満たすことはできないため価格重視としました。これからに期待ですね。

 

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耐震性

耐震等級1が標準仕様のため、耐震等級2をオススメとしました。せやま基準と同じです。とはいえ、計算ルートが二つあるので注意です。オープンハウス・ディベロップメントもしくはホーク・ワンですと、2階建ては性能表示計算となり3階建ては構造計算となります。個人的には構造計算のが良いと思っていますが、ここはハウスメーカーの仕様のため仕方がありません。

余裕があれば上のランクとして、制震システムか耐震等級3にするという感じです。さらに上のランクも作りましたが、ここはローコスト住宅にしてはオーバースペックとなりコンセプトと異なるのでオススメしません。

 

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2階建ての方への補足

2階建てのため耐震性を品確法による性能表示計算で評価する場合、重い屋根で計算するようにダメ元で要望するのをオススメします。

というのも品確法も改正案が出ており、ZEH水準では現行の重い屋根が改正後の軽い屋根に相当するためです。軽い屋根では基準を満たさなくなる可能性があります。

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上の表は床面積当たりの基準壁量の案を表しています。数値が大きいほど壁の量が多く強度があると言えます。現行の重い屋根に求められる壁量が改正後は軽い屋根の太陽光パネル設置無しと同程度になります。

断熱材

断熱材はオプションをつけることをオススメします。というのも、この後に説明する窓のオプションと合わせることで断熱等級5を満たせるからです。

 

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全ての窓をオプション品とすることを個人的には薦めたかったのですが、ローコストというコンセプトから離れるため、引違い窓のみをオプション品とすることをオススメします。とは言え、標準品の窓にもアルゴンガスのオプションは付けてください。性能がそこそこ変わってきます。これで、上の断熱材のオプションと合わせて断熱等級5のレベルになります。窓が小さいとHEAT20 G1にも届きます。

引違い窓のみをオプション品とする理由は、他の窓に比べて断熱性能が悪い窓だからです。優先順位としては、まずは大きな引違い窓からです。

オススメの窓構成

  • 引き違い窓 オプション品
  • 縦すべり窓 標準品アルゴンガス入り
  • 横すべり窓 標準品アルゴンガス入り
  • FIX窓 標準品アルゴンガス入り

断熱オプションと開口部比率からUa値を算出した表を作成しました。目安にしてください。開口部比率とは壁を占める窓面積の割合のことです。窓が小さいと断熱性能は向上します。

開口部比率とUa値の目安
計算条件:建坪10坪程度の3階建て住宅 ビルトインガレージあり

準防火地域の場合、引違い窓にはシャッター付きをオススメします。理由としては、断熱性能が上がりコストダウンとなることもあるからです。物にもよるので、営業さんに相見積もりをお願いするのが一番だと思います。

 

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全ての窓をオプション品にしても断熱性は大きくは向上しませんが、サッシの断熱性が向上するので結露対策となります。

トリプルガラスは表には入れましたが、ローコストというコンセプトから外れるかと考えます。また気密保証されないため、これ以上断熱強化をしても効果は薄いです。断熱材と引き違い窓のオプション、アルゴンガスのオプション程度にしておくのがよい塩梅と考えます。

ちなみにですが、セミオーダープランにすることで網戸が標準でついてくるようになります。

 

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※先進的窓リノベ事業をどう使うか(2023/02/07追記)

世間では先進的窓リノベ事業で内窓が話題になっています。この補助金額が破格のためこれを利用するならばという前提として再度考えてみました。

  • 引違い窓:標準品+内窓(補助金
  • 縦すべり、横すべり窓、FIX窓:オプション品

上記の選択が無難かなと考えます。窓のオプション費用は窓の大きさによります。そこで、大きい窓を内窓とすることにより補助金を最大化するという狙いです。

ただし注意点として、内窓の設置はリフォームという括りになります。補助金を得るためには一度住んでから1年程度の経過が必要になるかと思うので、それまでに補助金があるかということです。(ここでは住んでから1年としましたが、一度住めば補助金を受けられるという話もあるようです。詳しくは業者に確認した方がいいと考えます。)

玄関ドア

採光窓無しであれば標準仕様のドアもそれなりな断熱性能があるのでオススメとしました。ただし、デザインの好みもあると思うのでどちらを取るかです。断熱性能的には採光窓がない方が安くて有利です。

K4やK2というのはリクシルでの表記です。YKK APだとD4やD2となります。頭は違いますが数字が一致します。

 

気密

気密測定のオプションはないので、自分で隙間を埋めると記載しました。とは言え、基礎に潜って隙間を埋めたり、コンセントカバーを設置したりと手間がかかるので万人にオススメはできません。なので、「更に拘りたい」という欄に記載しました。

 

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換気

これもオプションはありません。3種換気のみです。自然給気口の位置は変更できるので、冬場に冷気が気にならないようエアコンの近くに設置をオススメとしました。

スペースに余裕があるならエアコンの横側に付けるのもありです。ただし、エアコンと自然給気口が近すぎると温度差による結露なども発生するので、ピッタリと付けるのはやめた方がいいです。

最終的には、場所的に設置が難しいということや入り口近くでショートサーキットになってしまう等あるので設計士と相談の上、決定してください。

korekara-maps.jp

外壁

ここはせやま基準と同じでセルフクリーニング付きの塗膜15年保証の標準柄をオススメとしました。しかし、外壁はデザインに影響するので、どちらを取るかです。

ちなみにですが、セミオーダープランにすることで外壁は14mmから16mmにグレードアップします。

 

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シーリング

ここは標準仕様をオススメとしました。理由としては、オプション費用が高額なため、採用してもコスト的にメリットがないからです。ランニングコストが変わらないのに、イニシャルコストをあえて高くする必要はないとの判断です。

とは言え、損するわけではないので予算に余裕があれば高耐久シーリングを付けてもいいと思います。

 

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屋根

遮熱グラッサをオススメとしました。標準のコロニアルクアッドでは塗膜2年保証となっています。グラッサシリーズは高耐久塗料を使用しており、塗膜10年保証となっています。メーカーは30年相当の促進耐候性試験でも変色が無かったとカタログに記載しています。

少なくとも1回は再塗装がなくなるのでコスト的にメリットがあるため、オススメとしました。

遮熱重視の場合はホワイト系の色にすることをオススメします。

 



ルーフィング

これは、オプションもありませんが標準で改質アスファルトルーフィングのため十分です。せやま基準と同じです。

それに屋根材がスレート以外を選べないので、ここだけ高耐久にしても意味ありません。(オープンハウス・アーキテクトで建てた方で、スレート屋根にマスタールーフィングという組み合わせを見ましたが、アンバランスかと)

ちなみにですが、改質アスファルトルーフィングになるのはセミオーダープランです。ここがグレードアップされるのですが、担当の営業者も何それ??状態だったのであまり周知されている感じではないようです。しかし!ここは重要な変更点です!

good-things-committee.com

バルコニー防水

ここは、屋根のないルーフバルコニー等を金属防水とすることをオススメとしました。本来であれば全てのバルコニーを金属防水にするのが良いですが、コストが跳ね上がります。日が当たりにくいバルコニーであれば劣化も抑えられるので、ここではインナーバルコニーを除いて金属防水とすることにしました。

ネットを見ると、FRPでも20年問題ない家があったのでインナーバルコニーのFRPであれば5年毎にトップコートのみDIYで塗り替えればそこそこ持つと考えます。

 

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太陽光発電

昨今の情勢により電気代が上がって大変なので設置をオススメとするか悩みましたが、初期費用を抑えるため無しとしました。今では工事費のみで太陽光発電を設置できるオプションがあるので、検討の余地ありかもです。

予算に余裕があれば、太陽光発電をオススメします。だいたい10年でトントンになるので、イメージとしては10年分の電気代の前払いです。電気代は今後安くなるとは考えにくいので、電気代が上昇すればその分得になります。

そして、太陽光発電を設置するならば将来のためにV2H用の空配管を付けることをオススメします。後で工事となると、金額が跳ね上がります。配管サイズは一般的にφ22×3本かφ28×3本のことが多いようです。設置の場合は、ハウスメーカーの営業か建築士に確認してください。

V2Hに関する解説は下記のサイトを参照ください。

www.shouene.com

気になるお値段は?

オススメのオプションの値段が気になると思います。我が家での見積り結果を参考にすると、大体以下の様な内訳になります。

  • 耐震等級2 35万円
  • 断熱材 25万円
  • 窓 60万円
  • 玄関ドア 3万円
  • 屋根 13万円
  • 金属防水 18万円(広さによる)

合計 154万円

大体160万円ですね。屋根や金属防水は、どのみちメンテナンスでかかる費用なので先払いのような物です。長い目で見たら得です。

そうなると費用として回収できないのは、耐震や断熱になります。130万円ぐらいですね。

耐震等級2によって地震保険は割引が発生し、断熱向上で光熱費は下がるので30年のコストと考えると実質90万円ぐらいになります。

どうでしょうか。90万円で「耐震等級1の断熱等級4」を「耐震等級2の断熱等級5」にグレードアップできます。他のローコストメーカーと比較しても悪くないと考えます。ちなみに窓は準防火地域での金額なので、該当しない地域では3分の1ぐらいまで安くなります。

オープンハウス・ディベロップメントやホーク・ワンでも、耐震等級2と断熱等級5のスペックが実現できます。気密と換気システムを選べないのがマイナス点ですが、これからに期待です。

そして最後に家を建ててると1万円が100円ぐらいに感じるようになりますが、よく考えてオプション追加して下さい。1万円ってフツーに大金です。